【ミズホメディー】2022年12月期第2四半期決算短信を読んで
カブリエルです。ミズホメディーの2022年12月期第2四半期決算が発表されたので決算短信を読んだ感想をまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
過去記事です。どうぞご覧ください。
ミズホメディーの2021年12月期第3四半期決算予想
【予想した決算と実際の決算を比較】ミズホメディーが株価上昇するために必要なことを考えてみた
ミズホメディーにIRに関する問い合わせをしてみた
ミズホメディーの2021年12月期決算短信まとめと今期予想について
【ミズホメディー】2021年12月期決算補足説明資料を読んで
【ミズホメディー】2022年12月期第1四半期決算短信を読んでkaburieru104.hatenablog.com
※過去記事を見てからのほうが今後の内容が一層わかりやすいかと思います。
決算について
ミズホメディーは2022年8月10日12:00に2022年12月期第2四半期決算を発表しました。株探の記事によると、
ミズホメディー <4595> [東証S] が8月10日昼(12:00)に決算を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比46.4%増の45.8億円に拡大した。
併せて、通期の同利益を従来予想の65億円→85.3億円(前期は67億円)に31.2%上方修正し、一転して27.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の経常利益は前年同期比10.8%増の39.5億円に伸びる計算になる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の145円→190円(前期は155円)に大幅増額修正した。
直近3ヵ月の実績である4-6月期(2Q)の経常利益は前年同期比18.5%減の18.3億円に減ったが、売上営業利益率は前年同期の57.5%→58.6%に上昇した。
株探より引用
とのことでした。この発表により後場に株価は一時的に上昇しましたが(高値3,090円)、終値は2,901円となりました。
決算資料のリンクです。
2022年12月期 第2四半期決算短信はこちらです。
通期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせはこちらです。
通期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせはこちらです。
2022年12月期 第2四半期決算補足説明資料はこちらです。
新型コロナウイルス検査薬の売り上げについて
前回の決算発表時に新型コロナウイルス検査薬の出荷数と売り上げを会社予想に合わせて下記のように予想していました。
第2四半期決算は4~6月のことです。新型コロナウイルスの新規感染者は1~3月よりも少なくなっていたこともありPCR検査薬の出荷数を大きく見積もり過ぎたと思ったのですが、検査件数はそれほど減っていなかったようで私の予想と同じ45万テストが出荷されました。第2四半期の新型コロナウイルス検査薬全体売り上げは2,730百万円でした。私の予想が3,036百万円でしたが、抗原検査薬が私の予想通り出荷されていればこちらもほぼ予想通りでした(抗原検査薬は120万出荷)。
第1四半期決算が発表されてから第2四半期決算が発表されるまでにミズホメディーの株価は一時3,000円を超えました。これは新型コロナウイルスの新規感染者が爆増したからです。なんと今年の1~3月の新規感染者の最高記録を余裕で更新しています。その影響もありミズホメディーの株価は上昇していました。ですから決算発表で一時的に株価は上昇しましたが、その後株価が下げてしまったのは上方修正や増配を株価に織り込んでいたと判断するしかありません。私が売り上げを予想できるぐらいですから同じように予想できた人がいると考えるのが妥当でしょう。
業績予想と配当予想の修正について
今回の決算発表と同時に、業績予想と配当予想の修正を発表しました。通期では65億円→85.3億円(前期は67億円)に31.2%上方修正、今期の上期配当を従来計画の50円→60円に増額、下期配当も従来計画の95円→130円に大幅増額修正し、年間配当は190円となりました。
第1四半期決算発表時に上方修正と増配を発表しました。そこから更なる上方修正と増配を発表するのでは?と予想していましたがこちらも予想通りの結果になりました。
資料を読んでわかった新たな情報
・PCR検査機器のスマートジーンの累計販売台数はおよそ4,600台。(半導体不足が影響しているため受注はある?)
・下期のPCR検査薬の予想出荷数はおよそ75万セット、抗原検査薬の予想出荷数はおよそ140万セット。
・第7波以降は感染拡大が抑制されるという予想を前提としている。
・第7波収束後に感染症法上の扱いが現状の2類から5類相当に引き下げられる?
・インフルエンザの流行は売り上げ予想に盛り込まず。
最後に
想定外の新型コロナウイルスの流行によってミズホメディーの業績は上方修正と増配となりました。それでも株価は一時的に上昇するも前日比で下落してしまったのはほぼほぼ想定内の決算発表だったからだと思います。上方修正と増配以上のサプライズがあれば確実に株価は上昇していたと思いますが、それがなかったのが株価下落の要因でしょう。会社からもう少し株価を意識するような姿勢が感じられればいいのですが、すべての企業が株価を意識して動いているわけではないためそれを期待しても仕方がありません。悪く言えば保守的、良く言えば堅実的ということです。
ちなみに空売りしていた機関はこの決算発表までに報告義務がなくなるぐらいまで空売りしていた株を買い戻しています。この銘柄はあまり株価の上昇を期待しないほうがよいと思います。私はそれで大失敗をして大きく損失を出してしまいました。高いところで買うのではなく安くなったら買うだけです。幸いにもこの銘柄は高配当です。8月10日の終値2,901円での利回りは6.5%です。何度もブログに書いていますが、現物保有をして気長に持ち続けるのが一番です。不人気銘柄ではありますが、「もっと人のために」をテーマに頑張っているミズホメディーは素晴らしい企業であることに変わりはありません。今後も応援しています。
※追記 株価の動き
8月10日
8月12日
決算当日は決算発表後株価が高値3,090円まで上昇したが終値2,901円と前日比でマイナスとなりました。しかしながら8月11日の休場を挟んで8月12日は高値3,310円まで買われ終値3,255円まで上昇しました。決算が再評価された結果、まとまった買いも見られ大口が参入してきた可能性があります。
最後までご覧いただきありがとうございました。当ブログでは、個別の銘柄などについて言及することがありますが、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の責任において判断されてください。
この記事がおもしろい、役に立ったと思った方は、Twitterのいいね・RT、はてなブログのスター、ブログ村のバナーをポチッとしていただけると大変うれしいです。