カブリエルノカブログ

とある専業主夫の日記 ~育児×投資~

育児、投資をしている専業主夫の日記です。

ミズホメディーの2021年12月期決算短信まとめと今期予想について

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 カブリエルです。2022年2月10日にミズホメディー(4595)という企業の決算が発表されました。以前から注目している企業で、今回も決算短信を読んで感じたことや考えたことなどを書いていきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。

※一度作成した記事が全部消えてしまい、再度作成し直しました。この記事作成だけでもかなりの時間がかかっています。いいね、RT、広告クリックなどで労っていただけると大変うれしいです。

 

過去記事です。

ミズホメディーの2021年12月期第3四半期決算予想

kaburieru104.hatenablog.com

 

【予想した決算と実際の決算を比較】ミズホメディーが株価上昇するために必要なことを考えてみた

kaburieru104.hatenablog.com

 

ミズホメディーにIRに関する問い合わせをしてみた

kaburieru104.hatenablog.com

 

決算短信まとめ

2021年12月期決算短信を簡単にまとめてみました。

 

新型コロナウイルスの検査需要は急激に高まっているがインフルエンザウイルスをはじめとした既存の感染症の検査需要は減少している。

 

・2021年12月期の売上高はおよそ131億円で過去最高を更新。売り上げに貢献したのは新型コロナウイルス検査薬で全体の75%を占める98億円の売り上げ。

 

・以前は売り上げの50%を占めていたインフルエンザ検査薬の売上高は2億円程度と減収。

 

・オミクロン株による第6波が収束した後も小規模の波を幾度か繰り返すことを前提として2022年12月期の予想をしているが、今後の感染拡大の動向やそれに伴う医療・検査体制の変化などの外的要因によって業績が大きく左右される可能性がある。

 

・2022年12月期は減収減益減配予想だが、抗原検査キットの需要は増える見込み。

 

・2021年12月期の期末配当は予想配当よりも10円増額となり95円→105円となった。

 

第45期(2021年12月期)の四半期会計期間ごとの売上高及び営業利益

(単位:百万円) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 第45期 合計
売上高 2,443 3,910 4,222 2,561 13,137
新型コロナウイルス検査薬 1,557 3,118 3,303 1,815 9,794
内 インフルエンザ検査薬 38 37 56 106 239
営業利益 877 2,246 2,544 1,029 6,698

 

第44期(2021年12月期)の四半期会計期間ごとの売上高及び営業利益

(単位:百万円) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 第44期 合計
売上高 1,052 610 828 1,714 4,205
新型コロナウイルス検査薬 249 1,020 1,270
内 インフルエンザ検査薬 420 165 30 134 750
営業利益又は営業損失(△) △1 △127 △109 655 416

 

第43期(2021年12月期)の四半期会計期間ごとの売上高及び営業利益

(単位:百万円) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 第43期 合計
売上高 1,816 1,030 1,282 2,297 6,427
新型コロナウイルス検査薬
内 インフルエンザ検査薬 1,169 172 409 1,444 3,196
営業利益 382 52 95 580 1,111

 

第46期(2022年12月期)の売上高及び営業利益予想

(単位:百万円) 第47期 合計
売上高 9,709
新型コロナウイルス検査薬 7,900
内 インフルエンザ検査薬 200
営業利益 4,500

 

 

2021年12月期決算短信を読んだ感想

 2021年12月期の決算短信を読む限り、業績は素晴らしいと思いました。売上高は上場する前から少しずつ伸びていましたが、新型コロナウイルスの流行によって今まで主力商品だったインフルエンザ検査薬が売れなくなったことで業績が一気に悪化しました。しかし、新型コロナウイルス検査薬を開発・販売することによってその逆境を乗り越えて過去最高益を達成しているからです。わかりきっていることですが、ミズホメディーは新型コロナウイルス検査薬の売り上げに大きく依存している企業です。

 また、驚いたことは2021年12月期第4四半期に新型コロナウイルス検査薬の売上高がおよそ25億円ほどあったことです。2021年12月期第4四半期というのは2021年10月~12月のことで、オミクロン株の流行前でほぼ新型コロナウイルスが収束していたといえる時期です。そのような時期にもかかわらず売上高が25億円ほどあったということは、新型コロナウイルスが流行しているかどうかにかかわらず検査をしていたということです。つまり、「今後も検査需要は続く」とみてもいいのではないでしょうか。新型コロナウイルスはさまざまな変異を繰り返しています。現在流行しているオミクロン株はデルタ株よりも弱毒化しているといわれていますが、感染者数が急増していることから感染力が並大抵ではないことがわかります。死亡率が低いことや症状が軽いということもいわれていますが、この感染力だけで脅威です。その脅威的なウイルスを放置しておくことはできないはずです。感染症の分類が変わったとしてもインフルエンザと同様に感染しているかどうかを判定するために検査をするはずというのが私の見解です。

 

残念だったことはサプライズがなかったことです。このサプライズというのは株価が上昇するようななにかを発表することです。ミズホメディーの株価は2021年12月期第2四半期決算で急騰して以降軟調で、ほぼ右肩下がりです。過去最高益を達成しても新型コロナウイルスが流行する以前の株価よりも安いというまったくわけのわからない状況です。PERはなんと4倍台ととんでもなく割安な水準です。株価が右肩上がりなのをいいことに機関が空売りをしまくっています。株価が軟調な理由はいくつかあると思いますが、企業が株価が下がらないような対策に積極的ではないことが一番の原因なのではないかと思います。今回私が期待していたサプライズは、自社株買い、工場の新設、海外進出などです。こういったことが発表されれば株価は上昇し、今までの不当な低評価を覆すことができるはずです。株価が上昇することは株主にとってもメリットがありますし、企業の持株会にとってもメリットがあるので、今後はこういったことを意識したIRなどを期待しています。

 

機関の空売り残高情報はこちらから確認できます。

karauri.net

 

これまでわかっている情報まとめ

 IRに問い合わせたことや過去の決算短信などを読んでわかっているいろいろな情報をまとめてみました。

ミズホメディーで販売している新型コロナウイルス検査薬について

検査種類 機器 検査薬 判定時間 特徴
PCR スマートジー スマートジーSARS-CoV-2 およそ1時間 PCR検査なので精度が高い
抗原 クイックチェイサー クイック チェイサー Auto SARS-CoV-2 およそ15分 PCR検査より精度は劣るが短時間
抗原 スマートQCリーダー クイック チェイサー SARS-CoV-2/Flu およそ10分 新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時検出が可能

 

スマートジーン出荷台数推移

(単位:台) 2019 2020 2021 合計
出荷数 200 800 3,200 4,200

※スマートジーンは2018年10月発売開始。

 クイックチェイサーImmno ReaderⅡについては2018年2月に発売開始。IRに問い合わせたところ累計5,000台程度販売しているとのこと。

 

2021年12月期の新型コロナウイルス検査薬の出荷数推移

(単位:万テスト) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 第45期 合計
スマートジーSARS-CoV-2 18 40 41 26 125
クイック チェイサー Auto SARS-CoV-2 33

※スマートジーン用の新型コロナウイルス検査薬は2020年は16万テスト出荷。月の出荷上限は15万テストとのこと。

 クイックチェイサー用の新型コロナウイルス検査薬は2021年3月発売開始。IRに問い合わせたところ9月末までにおよそ33万テスト出荷しているとの回答を得ている。それ以降については未公表とのこと。

 

検査薬の単価

保険点数の改定によりスマートジーン用の新型コロナウイルス検査薬は1回分で8,650円→5,200円程度に2021年12月末より値が下がっている。抗原検査は1回分でおよそ1,000円。

 

これらを踏まえて2022年12月期売上高予想に合わせて新型コロナウイルス検査薬の売上高と出荷数を予想してみました。

(単位:百万円) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 第46期 合計
新型コロナウイルス検査薬売上高 3,000 1,500 1,900 1,500 7,900
PCR検査薬 2,100 1,050 1,300 1,050 5,500
内 出荷数 40万テスト 20万テスト 25万テスト 20万テスト 105万テスト
抗原検査薬 900 450 600 450 2,400
内 出荷数 90万テスト 45万テスト 60万テスト 45万テスト 240万テスト

 

 会社予想だとオミクロン株による第6波が収束した後も小規模の波を幾度か繰り返すことを前提として、PCR検査薬の売上高は55億円で105万テストの出荷、抗原検査薬の売上高は24億円で240万テストとしています。それに合わせて四半期ごとの出荷数を予想してみました。過去に新型コロナウイルスが流行していた時期の出荷数を考えると第1四半期はオミクロン株が流行しているためPCR検査薬の出荷数は40万テストが最低限かと思います。抗原検査については上限がわからないため予想が難しいですが、年間で240万テスト出荷できるということから逆算して各月で30万テスト出荷ぐらいのキャパシティがあるのではないかと予想しています。もし仮にオミクロン株以外の変異株が流行したとしたら上方修正は確実で、2021年12月期と同じぐらいの業績、あるいは最高益を達成してもおかしくありません。スマートジーンやクイックチェイサーの販売台数がさらに伸びることが新型コロナウイルス検査薬の出荷数の伸びにつながってくるとみています。

 

今後の方針

 私はミズホメディーの株を保有しています。ミズホメディーのことを調べていくうちにこの企業が好きになりましたし、素晴らしい企業だと思うようになりました。もちろん株主ですから株価が上昇してほしいという下心もありますが、このような素晴らしい企業の知名度を向上させたいという思いがあっていくつか記事を作成しています。

この企業にとって有利になることは、

新型コロナウイルスがインフルエンザと同じ扱いになること→全国のクリニックなどで検査体制拡充→設置が容易なスマートジーンやクイックチェイサーの需要増→新型コロナウイルス検査薬の出荷数増

・新たな感染症の発生→検査薬の開発・販売

こんなところでしょうか。それに加えて抗原検査キットをOTC化することができれば抗原検査がさらに手軽に身近になるのではないかと思います。

ただし、最悪なシナリオとして新型コロナウイルスが収束して今後は検査をしないという方針を国が示したときは株を売却するかもしれません。新型コロナウイルス検査薬の売り上げに業績が左右されるので業績が悪化することは明白だからです。ただこれはインフルエンザの例をみても現実的ではないと思います。

 今後の方針についてですが、配当性向30%というのを公言している以上配当をもらいながら企業の成長を見守っていくのが一番よいと思います。株価の下落によって今は含み損となっていますが、長期的にみれば株価は上昇するだろうと楽観しています。この銘柄は短期で利益を得ようとするよりも現物保有で気楽に保有し続けるのがおすすめです。この企業を今後も応援していきます。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。当ブログでは、個別の銘柄などについて言及することがありますが、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の責任において判断されてください。

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