カブリエルノカブログ

とある専業主夫の日記 ~育児×投資~

育児、投資をしている専業主夫の日記です。

【ミズホメディー】2022年12月期第1四半期決算短信を読んで

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 カブリエルです。ミズホメディーの2022年12月期第1四半期決算が発表されたので決算短信を読んだ感想をまとめました。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

過去記事です。どうぞご覧ください。

ミズホメディーの2021年12月期第3四半期決算予想

kaburieru104.hatenablog.com

 

【予想した決算と実際の決算を比較】ミズホメディーが株価上昇するために必要なことを考えてみた

kaburieru104.hatenablog.com

 

ミズホメディーにIRに関する問い合わせをしてみた

kaburieru104.hatenablog.com

 

ミズホメディーの2021年12月期決算短信まとめと今期予想について

kaburieru104.hatenablog.com

 

【ミズホメディー】2021年12月期決算補足説明資料を読んで

kaburieru104.hatenablog.com

 

※過去記事を見てからのほうが今後の内容が一層わかりやすいかと思います。

 

決算について

 ミズホメディーは2022年5月9日12:00に2022年12月期第1四半期決算を発表しました。株探の記事によると、

22年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.1倍の27.4億円に急拡大した。併せて、1-6月期(上期)の同利益を従来予想の24.7億円→43.4億円(前年同期は31.2億円)に75.3%上方修正し、一転して38.8%増益見通しとなった。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の45.2億円→65億円(前期は67億円)に43.8%上方修正し、減益率が32.5%減→2.9%減に縮小する見通しとなった。同時に、今期の上期配当を従来計画の40円→50円に増額し、下期配当も従来計画の62円→95円に大幅増額修正した。年間配当は145円(前期は155円)となる。直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の35.9%→65.5%に急上昇した。株探より引用

とのことでした。この発表により後場に株価は上昇し、高値2,269円まで上昇しましたが、終値は2,194円となりました。

 

 私はストップ高でもおかしくないぐらい素晴らしい決算内容だと思いました。

 

kabutan.jp

 

 2022年12月期第1四半期決算短信はこちらです。
www.mizuho-m.co.jp

 

業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせはこちらです。

www.mizuho-m.co.jp

 

新型コロナウイルス検査薬の売り上げについて

 ミズホメディーの昨年度の売上高の7割以上が新型コロナウイルス検査薬関連でした。決算短信に明記されている新型コロナウイルス検査薬への依存度が高まっている状況です。そのため、新型コロナウイルス検査薬の売り上げに注目すれば業績がある程度見通せるため、新型コロナウイルス検査薬の売り上げに注目してみます。

 

 過去記事(ミズホメディーの2021年12月期決算短信まとめと今期予想について)で2022年12月期売上高予想に合わせて新型コロナウイルス検査薬の売上高と出荷数を下記のように予想していました。(PCR検査薬と抗原検査薬の出荷数の予想が前の決算発表時にされていたためその予想に合わせて各四半期ごとの出荷数を自分なりに予想してみました)

(単位:百万円) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 第46期 合計
新型コロナウイルス検査薬売上高 3,000 1,500 1,900 1,500 7,900
PCR検査薬 2,100 1,050 1,300 1,050 5,500
内 出荷数 40万テスト 20万テスト 25万テスト 20万テスト 105万テスト
抗原検査薬 900 450 600 450 2,400
内 出荷数 90万テスト 45万テスト 60万テスト 45万テスト 240万テスト

PCR検査薬の単価は5,200円、抗原検査薬の単価は1,000円で計算。

 

ミズホメディーは売上予想を据え置く傾向だということが過去の決算発表からわかっています。ただこの売上予想はそこそこ強気だなと私は思いました。そのときはオミクロン株の流行がここまで拡大、長期化すると思っていなかったからです。ただ、新型コロナウイルスの流行が収まっていても新型コロナウイルス検査薬の需要は続くということがわかっていた(昨年末に感染者が激減した際にもそれなりに新型コロナウイルス検査薬は出荷されていた)ため、そこまで業績が悪化するとも思えませんでした。しかし、IFISコンセンサス(アナリスト達による業績予想の平均のこと)を見ると通期経常利益が34億円、第1四半期決算の経常利益が15億円と会社予想よりも低く設定されていました。おそらく新型コロナウイルス検査薬の需要がほとんどなくなると予想したアナリストが多かったのではないかと思います。おかげで好決算を発表しても株価がどんどん下がっていきました。売上高が過去最高を更新しているのにもかかわらず、まさか新型コロナウイルスが流行する以前の株価よりも下落してしまうとは夢にも思わなかった株主がほとんどだったのではないでしょうか。私もおかげでだいぶ損失を出しました。。。

 

話を元に戻しますが、今回の決算発表の内容を見てみましょう。PCR検査薬は予想を大きく上回り約55万テストを出荷しました。保険点数の改定で単価は下がっていますが、設備強化をして月に20万テストほど出荷できるようになったことが売上高に貢献しました(以前は月に15万テストの出荷が限界)。抗原検査薬の出荷数については明記されなかったものの、新型コロナウイルス検査薬全体の売上高は36億84百万円となりました。PCR検査薬の単価が5,200円程度なのでPCR検査薬のみで28億円程度売り上げていることになります。全体の売上高は41億88百万円となり経常利益は27億48百万円となりました。これはIFISコンセンサスを大きく上回る結果です。IFISコンセンサスの通期経常売上予想が34億円ですから第1四半期決算の時点で進捗率が80%以上です。これを素晴らしい決算内容と言わずになんと言うのでしょうか。アナリストの予想がまったくあてにならないということを痛感しました。Twitterで聞いた話によると地方の企業(本社は佐賀県鳥栖市にある)はアナリストが絶対というほど推奨しないため人気がなく株価が上昇しづらく、株価が歪んでいるとのことでした。たしかにPERが1桁台ということを考えると割安で放置されていると言えるでしょう。

 

楽天証券のアプリISPEEDで見られるIFISコンセンサス予想

 

業績予想と配当予想の修正について

 今回の決算発表と同時に、業績予想と配当予想の修正を発表しました。好決算を発表したわけですから、当然上方修正と増配です。通期では45.2億円→65億円(前期は67億円)に43.8%上方修正、今期の上期配当を従来計画の40円→50円に増額、下期配当も従来計画の62円→95円に大幅増額修正し、年間配当は145円(前期は155円)となりました。決算発表当日の終値2,194円で配当利回りが6.6%と高配当銘柄となっています。

 

 

予想を据え置く企業がここまで上方修正するということは、上方修正ができる裏付けがあるのだと思います。いまだに新型コロナウイルスの流行が収まらないことを考えると第2四半期(4~6月期)の売上高が第1四半期と同等のものになるのかもしれません。そうなれば第2四半期決算発表時にさらなる上方修正があるのではないかと考えています。

再度この上方修正に合わせて新型コロナウイルス検査薬の売上高と出荷数を下記のように予想してみました。

 

(単位:百万円) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 第46期 合計
新型コロナウイルス検査薬売上高 3,684 3,036 1,440 1,440 9,584
PCR検査薬 2,800 2,320 1,040 1,040 7,200
内 出荷数 55万テスト 45万テスト 20万テスト 20万テスト 105万テスト
抗原検査薬 884 716 400 400 2,400
内 出荷数 84万テスト 72万テスト 40万テスト 40万テスト 240万テスト

 

第1四半期決算を見ると売上高の約88%が新型コロナウイルス検査薬の売上となっているので通期では売上高の約80%が新型コロナウイルス検査薬の売上高になると仮定して予想してみました。新型コロナウイルスの流行が収まっていた昨年末(2021年10~12月)のPCR検査薬の出荷数が26万テストのため、第3四半期と第4四半期の出荷数は少なく見積もり過ぎているかもしれません。新たな変異株が流行すればさらなる上方修正と増配は確実ですが、流行しなくても上方修正の可能性がありそうです。

 

株価への好材料と悪材料まとめ

これから考えられる株価への好材料と悪材料をまとめてみました。

好材料

・新たな新型コロナウイルスの変異株の流行

 新たな変異株が流行すれば新型コロナウイルス検査薬の需要は高まるので売り上げに貢献します。

・海外進出(円安)

 日本国内だけではなく海外でミズホメディーの製品を売ることができれば売り上げに貢献します。

・自社株買い、自己株消却、株式分割

 過去の実績をみると可能性はほぼないですが、これらが発表されれば株価は上昇します。

・新製品の開発

 複数検体・複数項目が同時に測定可能な遺伝子マルチ検査システムを開発しているらしく、これが完成すれば売り上げに貢献するはずです。他にもスマートジーンやクイックチェイサーImmuno ReaderⅡで測定できるキットが増えれば売り上げに貢献しそうです。

・第5類への引き下げ

 インフルエンザ相当の扱いになれば、どの病院においても新型コロナウイルスの検査ができるようになり、クリニックなどで扱いやすいミズホメディーの製品の需要が高まるはずです。

 

悪材料

・保険点数の改悪

 保険点数がさらに引き下げられた場合、新型コロナウイルス検査薬の単価が下がるため売り上げが下がる可能性があります。

・政府の方針転換

 新型コロナウイルスの検査は一切しないというような方針転換があれば新型コロナウイルス検査薬の需要がなくなるためピンチです。

信用買い残の増加

 信用買い残が増えると機関がそれを狙って空売りするため株価は下がる可能性が高いです。

 

私が考えられるのはこの程度なので、他にも考えられる好材料や悪材料があれば教えていただきたいです。追記したいと思います。

 

最後に

 オミクロン株の流行で好決算を予想している人が多かったかと思いますが、その予想通り好決算を発表しました。問題は株価ですが、決算発表当日とその翌日に地合いが悪い中しっかりと上昇しており一安心です。時価総額が小さく人気がないため機関の空売りにやりたい放題やられてしまい、株価は高値から2分の1以下にまで下落させられましたが、ようやくここから反撃といったところでしょうか。空売りをしているということはいつかは株を買い戻さなければなりません。つまり、機関が空売りした株を買い戻せばさらなる株価の上昇につながります。アナリストが考えていた以上に決算がよかったため機関は焦っているのではないかと思います。現にモルガンスタンレー証券は5月6日時点で59,900株の空売り残高がありましたが、決算発表当日の5月9日に21,600株買い戻しています。他のもゴールドマンサックス証券が101,460株、クレディスイス証券が200,000株、メリルリンチ証券が47,400株の空売り残高があります。これらがもし買い戻されれば・・・。

期待ばかり膨らんでしまいますが、一気に株価が上昇すると一気に株価が下落してしまう可能性が高くなるため、ゆっくりと株価が上昇してくれればと思います。人気がなく出来高もあまりないため好材料がなければ株価の上昇はあまり期待できません。おすすめなのは現物保有をして配当をもらい続けることです。素晴らしい企業であることは間違いないため今後も応援しています。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。当ブログでは、個別の銘柄などについて言及することがありますが、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の責任において判断されてください。

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