【備忘録】専業主夫が確定申告してみた
カブリエルです。期限ぎりぎりでしたが、確定申告の資料が完成したので来年同じように確定申告をする際にわかりやすいように記事にしておきます。私と同じような境遇の方や興味がある方のみご覧ください。
私自身について
確定申告は過去に2回経験があります。どちらも仕事を辞めた次の年です。今回で3回目の確定申告となります。ちなみに最初に仕事を辞めた後の税金と社会保険料の額があまりに多くてびっくりしました。税金などに無頓着だった私が少し興味を持ったのは確定申告がきっかけだったのかもしれません。
私自身の立ち位置
・専業主夫で妻の扶養に入っている
・働いておらず労働収入がない
・株をやっている
・配当収入がある
・貸株金利がある
・小規模企業共済等掛金(iDeCo)をやっている
特筆する点はこのぐらいでしょうか。
1回目はパソコンで書類を作成し印刷して税務署に持っていきました。2回目はe-Taxで妻のスマートフォンから申請しました。今回はいろいろ入力するものが多かったためパソコンで書類を作成し、税務所に投函しました。
確定申告をする理由
1つ目と2つ目の理由
働いていない私が確定申告をする理由は大きく3つあります。それは、①損失の繰越控除をするため、②貸株金利を受け取ったためです。3つ目については後述します。
①損失の繰越控除をするため
翌年以降にその損失を繰り越して翌年以降の利益から控除することができる制度が損失の繰越控除です。損失を出した年の翌年以後最長3年間繰越すことができるため、利益が出た場合に損失分は税金を取られなくて済みます。昨年の年間収支がマイナスだったためこちらを利用しない手はありません。
②貸株金利を受け取ったため
貸株サービスというものがあり、持ち株を貸すかわりに証券会社から貸株金利を受け取るというものです。私はこちらを利用しており、受け取った金利がある場合は雑所得として申告する必要があります。
これらの2つの理由があるため確定申告を行いました。
3つ目の理由
3つ目の理由は、③配当を銀行口座で受け取っていたためです。
株式会社からの配当の受け取り方法は大きく分けて4つあります。基本的には「株式数比例配分方式」という証券口座で配当金を受け取る方式を選択している場合がほとんどです。私は年の途中から「登録配当金受領口座方式」という配当金を指定した銀行口座で受け取る方式を選択していました。これを選択したのは楽天銀行で配当金が入るたびに10円もらえるサービスを利用したためです。そのサービスがこちらになります。
ただこちらを選択してしまったがために確定申告が大変面倒なことになってしまいました。株式数比例配分方式なら譲渡損益と配当金の損益通算を自動的に行ってもらえるのですが、登録配当金受領口座方式だと損益通算が自動的に行われません。そのため自分で確定申告をして損益通算をする必要があります。調べたところ配当金計算書というものが必要だということでした。配当金計算書とは配当金が入金されるころに郵送されてくる郵便物の中に入っている配当金額が書かれたものです。それを私はすべてシュレッダーにかけてしまっていたため焦りましたが、株主名簿管理人に連絡して配当金支払明細書を発行すれば大丈夫だということがわかりました。2月25日に配当金支払明細書の発行を電話でお願いして翌週ぐらいに配当金支払明細書が自宅に届きました。
私が行った確定申告
確定申告書類作成前に準備するもの
確定申告の書類作成に必要なものです。
・源泉徴収票(働いてないから不要)
・特定口座年間取引報告書(各証券会社から印刷)
・控除証明書(小規模企業共済等掛金控除証明書のみ)
これらがあれば概ね確定申告の準備が整いました。確定申告をする理由の3つ目の理由にも記述しましたが、私は銀行口座で配当金を受け取っていたため譲渡損益と配当金の損益通算をするために配当金計算書(なければ配当金支払明細書)を別途準備しています。
確定申告のやり方の説明
まずは国税庁の確定申告特集というページにアクセスします。
確定申告書等の作成はこちらをクリックします。
作成開始をクリックします。
今回は税務署に投函するので印刷して提出をクリックします。
利用規約に同意して次へをクリックします。
所得税をクリックします。
次へ進むをクリックします。
生年月日を入力し、質問に回答して次へ進むをクリックします。
収入金額・所得金額の入力
株式等の譲渡所得等の入力と上場株式等に係る配当所得等の入力
ここから収入金額・所得金額の入力です。損失の繰越控除をする場合は分離課税の所得の株式等の譲渡所得等の入力する(赤いところ)をクリックします。
1 配当所得の課税方法の選択は申告分離課税をクリックして選択します。その後、特定口座年間取引報告書の内容を入力するをクリックします。
書面で交付された特定口座年間取引報告書の入力をクリックします。1.口座情報の入力の源泉徴収の選択の有にチェックを入れます。感情の種類は1保管、2信用、3配当等すべてにチェックを入れます。この特定口座(源泉徴収あり)について申告するものを選択してください、の譲渡損益、配当等にチェックを入れます。その後「譲渡に係る年間取引損益及び源泉徴収税額等」の入力に特定口座年間取引報告書の数字を入力します。
次に、3.「配当等の額及び源泉徴収税額等」の入力に特定口座年間取引報告書の数字を入力します。
4.「金融商品取引業者等」の入力に取り引きしている証券会社を入力します。証券口座が複数ある場合はもう1件入力するをクリックしてすべての証券会社の特定口座年間取引報告書の内容を入力します。入力出来たら入力終了(次へ)をクリックします。
特定口座以外で配当を受け取った場合は「配当等の支払通知書」などの内容を入力するをクリックします。
個別に利子等を入力(訂正等)するの入力するをクリックします。
(1)種目に株式配当と入力します。(2)銘柄等、(3)支払の取扱者の名称等に配当を受け取った企業名を入力します。(4)収入金額、(5)源泉徴収税額(所得税及び復興特別所得税)、(6)配当割額控除額(住民税)を配当金計算書、あるいは配当金支払明細書をみて入力します。もう1件入力するをクリックして特定口座以外で配当金を受け取った企業すべてを入力します。すべての入力が完了したら入力終了(次へ)をクリックします。
今回の確定申告ではしませんでしたが、次回の確定申告では損失の繰越控除をしたため「繰り越された譲渡損失を入力する」のを忘れないようにします。これが入力できたら入力終了(次へ)をクリックします。
「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」の内容が表示されるので確認終了(次へ)をクリックします。
「確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」の内容が表示されるので間違いがなければ確認終了(次へ)をクリックします。
収入金額・所得金額の入力画面に戻ってきます。総合課税の所得の配当所得の入力有無、分離課税の所得の株式等の譲渡所得等の入力有無、上場株式等に係る配当所得等の入力有無にチェックがあるか確認します。水色の部分にはそれぞれ数字が入力されています。
雑所得の入力
次は雑所得の入力です。雑所得の業務、その他の入力するをクリックします。
入力するをクリックします。
種目はその他を選択し、貸株金利と入力します。業務に該当しますかはいいえを選択します。収入金額、必要経費、源泉徴収税額を入力しますが、貸株金利は収入金額だけ入力します。所得の生ずる場所又は法人番号、報酬などの支払者の名称は金利を得た証券名を入力します。入力内容の確認をクリックします。
この画面に戻ってくるので他に入力する雑所得があれば入力します。入力するものがなければ次へ進むをクリックします。
収入金額・所得金額の入力画面に戻ってくるので、総合課税の所得の配当所得の入力有無、雑所得の入力有無、分離課税の所得の株式等の譲渡所得等の入力有無、上場株式等に係る配当所得等の入力有無にチェックがあるか確認します。他に所得がなければ入力終了(次へ)をクリックします。
所得控除の入力
次は所得控除の入力です。しかし、私は所得がほとんどないため入力に意味がありません。小規模企業共済等掛金控除があるのでそれだけ入力して入力終了(次へ)をクリックします。
税額控除・その他の項目の入力
次は税額控除・その他の項目の入力です。米国株などの配当がある場合は外国税額控除等の入力するをクリックします。
外国税額控除の入力
外国税額控除額の計算がお済みでない方を選択します。あとは図のように入力して、青い部分3か所に配当金の総額を入力します。まとめて入力しても大丈夫のようです。入力できたら入力終了(次へ)をクリックします。
こちらのブログを参考にして入力しました。
税額控除・その他の項目の入力に戻ってきます。他に入力するものがなければ入力終了(次へ)をクリックします。
計算結果確認
計算結果が確認できます。今回の確定申告で税金が還付されるということがわかりました。確認できたら次へをクリックします。
住民税等入力
住民税等入力画面です。住民税の申告不要制度を利用すると住民税の所得をゼロにすることができるということで、住民税・事業税に関する事項をクリックします。
住民税・事業税に関する事項の入力
1、2、3については入力必要なし。1 給与・公的年金等以外の所得がある方の入力項目は自分で納付を選択しておきました。
特別配当等・特定株式等譲渡所得の全部について、住民税で申告不要としますか?のところをいいえにチェックし、入力終了(次へ)をクリックします。
今回住民税の申告不要制度を利用しないのは、住民税においても損失の繰越控除をするためです。申告しても私の1年間の所得が48万円以下のため扶養から外れることはありません。また確定申告で申告分離課税を選択しており、住民税でも申告分離課税を選択する場合は新たに書類を提出する必要はありません。
これで住民税・事業税に関する事項は入力完了なので入力終了(次へ)をクリックします。
あとは還付金がある場合は振込口座を入力して、住所・氏名等、マイナンバーなどを入力して書類を印刷して提出すれば完了です。
最後に
今回の確定申告で約2万円が還付されました。正直なところ確定申告はめんどくさいです。日本の確定申告はあえてめんどくさくわかりにくくしているような気がします。この記事を作成していてそれを再確認しました。しかし、確定申告をすることで払い過ぎていた税金が戻ってくることもあります。納税は国民の義務でもあるので避けて通れません。こういった経験を通して税に関して興味を持ったり、知識を得ていくのもいい経験だと思います。
この記事は誰しもに当てはまるように作成したわけではなく、未来の自分用に作成した記事です。参考にされる方は、自分なりにしっかり調べた上で確定申告することをおすすめします。
※4月28日に約2万円の還付金が口座に振り込まれました。ギリギリでの確定申告だったため振り込まれるまで1ヶ月以上時間がかかりました。妻は早めに確定申告をしていたので3~4週間ほどで還付金が振り込まれていたので、還付金が早く欲しければ早めの確定申告がおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました。当ブログでは、個別の銘柄などについて言及することがありますが、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の責任において判断されてください。
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