カブリエルノカブログ

とある専業主夫の日記 ~育児×投資~

育児、投資をしている専業主夫の日記です。

【オリンピック】聖火ランナーを経験して感じたこと【聖火リレー】

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 カブリエルです。今回は私自身が経験した聖火ランナーについて記事にしました。オリンピック開催について賛否両論ありますが、7月21日(水)から競技が始まる予定です。温かい目で読んでいただけたら幸いです。

聖火ランナーとは?

 聖火ランナーとは、聖火リレーを走る人のことです。

聖火リレーとは、ギリシャオリンピアの太陽光で採火された炎を、ギリシャ国内と開催国内でリレーによって開会式までつなげるものです。 オリンピックのシンボルである聖火を掲げることにより、平和・団結・友愛といったオリンピックの理想を体現し、開催国全体にオリンピックを広め、きたるオリンピックへの関心と期待を呼び起こす役目を持っています。」

東京オリンピック2020の公式サイトより引用https://tokyo2020.org/ja/torch/about/

ということで聖火ランナーはオリンピックにおいて大変名誉ある役割となっています。そんな大変名誉ある役割を密かに担っておりました。

聖火ランナーにどうやって選ばれた?

 今回の聖火リレーは、福島県を皮切りに全47都道府県857市町村を121日間かけて1万人の走者でつなぐというとんでもなく大規模なものです。その聖火リレーを走る1万人を2019年に都道府県や公式スポンサーが募集をかけました。急に「あなたが聖火ランナーに選ばれました」というように決まったわけではなく、自発的に聖火ランナーの募集に応募しました。兵庫や埼玉では倍率が200倍を超えるほど応募者が殺到し、全体では述べ53万5717人から応募があったそうです。その中から1万人が選ばれるわけですから、競争率がおよそ54倍となかなかの高倍率だったということがわかります。

どうして応募したの?

 聖火ランナーになぜ応募したのかというと、たまたま新聞かなにかで聖火ランナー募集の案内を見たことがきっかけでした。最初は「聖火ランナー募集してるな~」ぐらいの感覚だったのですが、すぐに「聖火ランナーとして走ることはなかなか経験できないことだから、とりあえず応募だけしてみるか」という考えに変わり、すぐにネットから応募しました。スポーツ万能というわけではないのでオリンピックに縁があるわけではありません。しかし、もしオリンピックにかかわることができるとしたらボランティアか聖火リレーぐらいです。聖火ランナーになぜなりたいのか?という志望理由などを考えるのは大変でしたが、なんとかそれっぽい理由を考えて応募しましたが、締切ギリギリだったということに後から気づきました(締切前日に応募しました)。もう少し募集の案内に気づくのが遅れていたら、応募に間に合わず聖火ランナーに選ばれることはなかったでしょう。そういう意味で、私は運がいいな~と思います。

ある日突然電話が!

 募集の案内をみてから応募まであっという間だったので、応募したのも忘れかけていたころに知らない番号から急に電話がかかってきました。それは応募してから数カ月後のことでした。私はちょうど用があったのでその電話にでられず、休憩中に着信履歴をみて気づきました。知らない番号だったので「だれの電話番号だろう?」と、おそるおそる着信履歴に残っていた電話番号に折り返し電話をしてみました。すると、オリンピック聖火リレー担当の方からの着信だということがわかりました。話を聞いてみると「あなたが聖火ランナーに選出されました。おめでとうございます!」という内容でした。さらに「このことはメディアから発表があるまで公表しないでください」ということも言われました。突然のことでびっくりしましたが、すぐに冷静になり公表することもできないので一旦聖火ランナーに決まったことは自分の胸にしまっておくことにしました。

メディアからの公表

 誰かに「聖火ランナーに決まった!」と言いたい衝動を抑えるのも限界に近づいたころ、メディアから正式に聖火ランナーの発表がありました。「公表しないでください」という担当の方からの言伝を律儀に守った私は、当然家族にも内緒にしていました。ある日、新聞で聖火ランナーの記事を見た家族から「いつのまに応募した!?」とびっくりされました。まさか聖火ランナーに応募しているとは夢にも思っていなかったようです。発表を見た知人からは「聖火ランナーおめでとう!」という言葉をかけてもらい、ようやく聖火ランナーに決まったんだいう実感がわいてきました。

オリンピック延期

 オリンピックの開会式が2020年7月24日に開催予定で、それに合わせて聖火リレーが2020年3月26日から始まる予定でした。twitterなどでも聖火ランナーに決まったというツイートが見られました。著名な芸能人が聖火ランナーとして走るという情報も続々と解禁されていきました。オリンピックの開催が東京に決定したのは2013年9月7日で、7年間という時間をかけてオリンピックの準備をすすめ、いよいよ聖火リレーまであと少しというところで世界中が大混乱に陥りました。みなさんご存知の「新型コロナウイルスの流行」によってです。新型コロナウイルスは感染力が強く、日に日に感染者が急増していきました。もはやオリンピックという雰囲気ではなく、如何に感染者を拡大させないようにするかというようなまったく終わりが見えない日常になりました。今年中のオリンピックは無理だろうということで延期されることになり、聖火リレーも延期になりました。これが正式に決まったのは3月24日でその翌日に担当者からメールでご連絡をいただきました。聖火リレーが始まる前日でした。おそらく福島県では準備がほぼ終わっていてあとは当日を迎えるだけという状態だったはずです。状況を鑑みれば延期になったのは仕方ないにしても、もう少し早く延期なり中止なりの判断ができなかったのかな?と当時思ったのを覚えています。

普通ではない毎日

 緊急事態宣言などもあり、家の中で過ごすことが多くなりました。国からは新型コロナウイルスの感染を防ぐために新しい生活様式が提案され、今までの当たり前だった生活が当たり前ではなくなってしまいました。三密を避けるということが合言葉のようになり、さまざまなことが制限されることになりました。家から出る回数も人に合う機会も減り、ほとんどの人がマスクを義務的に着用するようになりました。そこまで徹底した感染対策をしても一時的に感染者が減少するだけで新型コロナウイルスの感染者がなくなることはなく、イタチごっこのようでした。

ワクチンの完成

 いつまでこのような生活が続くのか、と誰もが思っているところに希望の光が見えてきました。なんと新型コロナウイルスのワクチンが完成したのです。新型コロナウイルスが流行してからおよそ1年でウイルスが完成するというスピード感。もちろん日本ではない国で作られたものです。ある程度の有効性が確認され、医療従事者を中心に接種が開始されました。7月4日時点で1回目のワクチンを接種完了した人が人口の25%程度、必要回数のワクチン接種完了した人が人口の14%程度となりました。接種が進んでいる国と比べたら遅いかもしれませんが、ワクチン接種者は徐々に増えています。

賛否両論

 2021年のオリンピック開催にむけて計画が練り直され、聖火リレーも行うということで準備が着々と進められました。しかし、会長の不適切発言やそれによる聖火ランナーの辞退などさまざまなトラブルが起きてしまいました。新型コロナウイルスも完全に収まることはなかったので、オリンピック開催さえ危ぶまれる事態となってしまいました。しかし、日本としてはなんとかオリンピックを開催し東日本大震災からの復興をアピールしたいという意思を感じました。この日本の姿勢には賛成もあれば否定もありました。これは本当に難しい問題だと思います。開催するにしても中止するにしてもおそらく非難されることは避けられない問題だからです。日本は開催という道を選びました。

聖火リレー開始

 ここまでいろいろありましたが、一年の時を経て3月25日に福島県Jヴィレッジから聖火リレーが始まりました。NHKの下記サイトから今誰がどこを走っているのか確認できます。

sports.nhk.or.jp

どのランナーも笑顔で走っているのが印象的です。経験したからわかることですが、あの場では笑顔でいられずにはいられないというか、不思議と笑顔がこぼれてきます。オリンピックという力の大きさがそうさせたのでしょうか。

聖火ランナーを経験して

 実際に聖火リレーを走ってみたわけですが、聖火ランナーとして走ってよかったと心から思っています。聖火ランナーとして走った時間は短かったのですが、あれだけのカメラを向けられたのは初めてで、まるで芸能人になったかのようでした。おそらくこのような体験は二度と経験することはできないでしょう。それだけでも自分の人生にとってとても価値のあるものになったと思います。また、多くの方にご声援をいただいたことが忘れられません。動画で見たよという連絡もたくさんいただきました。家族も親戚もものすごく喜んでくれました。たらればになりますが、もし新型コロナウイルスがなかったらとんでもないぐらい人があふれて盛り上がっていたのではないかと思います。オリンピックの力を実感しました。聖火リレーの運営にかかわるスタッフも素晴らしかったです。このような状況の中、もしかしたら非難される立場であったかもしれません。そうであるにもかかわらず、ランナーの緊張をほぐそうと話しかけ話題を提供してくれたりと終始親切に対応していただきました。応援してくれた方やスタッフの方には感謝しかありません。この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

トーチにまつわる話

 聖火リレーで聖火をつなぐのに必要なトーチですが、聖火ランナーとして走る人はそれぞれに用意されたトーチを持って走ります。走るランナー分トーチが用意されているので、走った記念にそれがいただけるのかと思いきやそれがいただけるわけではありませんでした。(聖火ランナーが来ていた服はいただけました)なんと希望者は購入という形でした。価格はびっくり71940円(税込)。様々な技術や想いがつまったこのトーチの価格は高いでしょうか?安いでしょうか?

さらにトーチについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

tokyo2020.org

ここからが裏話です。このトーチですが、他の聖火ランナーに話を聞いたところ自治体やスポンサーに購入してもらったという方がいました。その逆で自治体やスポンサーに購入してもらえず自費で購入している方や高価だったので購入しなかった方もいました。誰もが気持ちよく走れたはずですが、トーチの購入の件で何とも言えない気持ちになってしまったのは残念なところです。全員に無償でプレゼントという形かすべて自治体かどこかに寄付という形が不公平感がなくよかったと思います。私は後日自費で注文しました。まだ手元にはありませんが、今後家に届く予定です。

スタッフにまつわる話

 これは確かなことではありませんが、聖火リレーにかかわっていた主なスタッフはおそらく全国行脚しているのではないかと思います。少なくとも現地スタッフではありませんでした。そう思ったのは現地の話し方とは違い標準語を話していたからです。いちいち現地スタッフに任せていたのでは効率も悪いので当然といえば当然です。テレビ中継などもあったのでおそらくNHKのディレクターやADなどが中心だったのではないでしょうか。聖火リレーは121日間休みなく続けられるわけですから、もしかしたら121日連勤のスタッフがいるかもしれません。そう考えるとほんとに大変な仕事ですし、あれだけ一生懸命働いていた方を批判する気にはなれません。

最後に

 オリンピックは開催にむけて舵が切られており、開催はもうすぐです。残念ながら1都3県では無観客になることが決定してしまいましたが、これは現在の状況を鑑みれば仕方のないことだと思います。オリンピック開催の是非についていろいろな意見があることはいいのですが、それで人々がいがみ合うことだけはないようにしたいものです。それはオリンピックが「平和の祭典」といわれているからです。憎むべきは新型コロナウイルスです。新型コロナウイルスさえなければ、誰もが望むような素晴らしいオリンピックになっていたのではないかと思います。ただ過去を悔やんでも仕方ありません。大事なのはこれからです。オリンピックをきっかけに新型コロナウイルスと共存していく道をしっかり考えていくことが私たちにとって重要なのではないでしょうか。前途多難なオリンピック開催となるかと思いますが、それらを乗り越える素晴らしいオリンピックとなることを願っています。

 

※ついに競技が開始されました。ソフトボールは日本がオーストラリアにコールド勝ちと幸先のいいスタートです。

 

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

 

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